楽器屋さんで多くの教則本が売られているのを見て、いったいどれを選べばいいのか迷いませんか?
ここでは、定番と言われている書籍や、改訂などしながら長い期間売れ続けているものを紹介します。
この中から選べば、教則本選びに失敗する確率は低くなるでしょう。
初心者の方にはこちらの記事もオススメです。
新・ドラマーのための全知識 新装版(全知識シリーズ)
(長野祐亮)
最初に発売されたのは1995年頃だと思います。
以前のデザインで、緑色の表紙でカエルのイラストの本を僕も持っていました。
その後2度ほど改訂されて、現在まで長く読まれ続けています。
スティックを持って練習する部分もありますが、それよりも読んで知識を仕入れるための書籍という感じでしょうか。
ドラマーとして知っておくべきことが幅広く書かれているので、一度は読んでみてほしいです。
究極のドラム練習帳(大型増強版)
(山本雄一)
2001年に出た「無敵のドラム練習帳」が元になっています。
ドラムを始めたばかりで何もわからなかった初心者の段階を終えて、次のステップに進みたい人にとって最適な内容になっています。
ドラマーズ・トレーニング・バイブル
(坂田稔)
1993年頃から「プロフェッショナル・ドラミング・テクニック」「ドラマーズ・パーフェクト・トレーニング」など名前を変えながら売れ続けています。
基礎的なものから、それらを発展応用させるヒントまで書かれていて、初心者から上級者まで対応しています。
また、ロック・ジャズ・フュージョン・ラテンなどカバー範囲も広く、内容がとても濃いです。
はじめてのジャズ・ドラム [増補改訂版]
(坂田稔)
2004年に発売された書籍の改訂版です。
タイトルは「はじめての〜」となっていますが、ジャズドラムについての解説はあまり多くなく、実践的なマイナスワンの練習曲集という感じです。
ジャズセッションに参加するための事前練習用としては最適だと思います。
ドラム・パターン大事典326 New Edition
(長野 祐亮)
2010年に発売された書籍の改訂版です。
ロック・ジャズ・ラテン・変拍子など、多くのパターンが紹介されています。
いつも「ドンパンドドパン」だけになりがちな人はこの本でバリエーションを増やしてみましょう。
ドラム・フィルイン大事典413 New Edition
(菅沼 道昭)
2012年に発売された書籍の改訂版です。
つい手癖のフレーズばかりになってしまう人には参考になるでしょう。
フィルインは、同じ手順でも別の場所を叩くだけで、印象が大きく変わることがあります。
工夫して自分だけのフレーズを作るヒントにすると良いと思います。
究極のドラム練習帳(大型増強版)名手25人の究極技
(菅沼 道昭)
2004年に発売された書籍の改訂版です。
有名ドラマーの有名フレーズが解説付きでたくさん掲載されています。
普通の教則本のいわゆるお勉強フレーズが退屈な人にとっては、実践的なフレーズがたくさん紹介されているので楽しみながら練習できるでしょう。
ここからは海外の教則本の紹介です。
どれも定番と言われて長く使われているものです。
英語表記ですが、譜面がメインなのでそれほど困ることはないでしょう。
Stick Control for the Snare Drummer
(George Lawrence Stone)
譜面上はまったく同じものに対して、様々な手順で叩く練習がたくさん紹介されています。
手順が変わることでスティックの扱い方も変わってくるので、色々なコントロールが身につきます。
普段の自分の手癖ではやらない動きをやる必要も出てくるので、自然に精度が上がっていきます。
The All American Drummer: 150 Rudimental Solos
(Charley Wilcoxon)
ルーディメントを応用したスネアだけのソロが150種類載っています。
基本のルーディメント40種類がある程度出来るようになったら、こちらに挑戦することをおすすめします。
手順はすべて指定されています。実際の演奏の場面でソロとして使っても見栄えがすると思います。
Progressive Steps to Syncopation for the Modern Drummer
(Ted Reed)
この本の中では38ページが特に有名かと思います。
このページ以外は使っていないというプロドラマーもいました。
単純に譜面通りに叩くのも練習になります。しかし、譜面を読替えて応用するのがこの本の真価でしょう。
例えば、両手は8ビートをキープしつつバスドラムで譜面通りに演奏するとか、右手と左足で4ビートを刻みつつスネアを譜面通りに入れるなど。
工夫次第でいろいろ出来ると思います。